2013年 03月 08日
ブータンで人間らしく生きる事について考えた。

先月、初めてブータンに行ってきました。
久しぶりに人物の撮影で海外に行ったので
写真を撮りながら考える事がいつもと違って
新鮮で楽しくもあり、とても勉強になる旅になりました。
僕が見た感じたブータンの人々の印象は、
とても人間的な生活を送っているなという事。
信号が全くない首都で車のドライバーは警官の手信号に従い、
横断歩道がほとんど機能していない道を行き交う人々は、
車の運転手と目を合わせタイミングを合わせて縦横無尽に車道を渡る。
季節はずれの大雪で町中が停電し、心配になりホテルのエントランスで空を
見上げていると、子供のようにはしゃぐホテルスタッフは僕にまで笑顔で
雪を投げつけ、ブータン人ガイドは雪で撮影の予定が大幅に狂い、
真剣に今後の予定を話し合う僕らの側で『雪だ~雪だ~』と目を輝かせている。
モデルの子供達は途上国でありがちな瞳の輝く日本人が忘れてしまった云々ではなく
緊張感や喜びや怒りの感情に素直で、そしてとにかくよく笑う子供達だった。
数日の滞在中に何度もお腹を抱えて笑う姿を見た。
ホテル内の土産物店のスタッフの女性は
『子供が病気になったから帰らなきゃ』と
突然、そう僕らに告げお店の鍵を閉めてダッシュで帰ってしまう。
僕が出会ったブータンの人々はまるで子供のように
自分に正直にとても人間らしく生きる人々でした。
ブータンの人々の人間性に触れて感じた事と
自分自身が最近ずっと考えていた事が上手く交わっての
何ともいえない心地よさ。
ブータンは最高に気持ちいい国でした。
連れて行ってくれた皆さんに感謝。
by seacow10
| 2013-03-08 15:22